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2026.02.24

真空成型に「抜き勾配」はなぜ必要?設計時に知っておきたいポイント!

いつもお世話になっております。当社のホームページをご覧頂きありがとうございます。営業のKです。

本日は、お客様と打ち合わせをさせて頂く際にお話が出る、【抜き勾配】って何でしょうか?についてお話させて頂きます。


真空成型製品、ブリスターパックやトレーの製作を検討されているお客様から、よく「抜き勾配(ぬきこうばい)とは何ですか?」というご質問をいただきます。

真空成型において、この「抜き勾配」は製品のクオリティやコストを左右する非常に重要な要素です。今回は、その役割とメリットについて分かりやすく解説いたします。

1. 「抜き勾配」とは?
抜き勾配とは、成型した製品を金型からスムーズに取り外すために、側面に設ける「傾斜(角度)」のことです 。
身近な例では、プリンのカップやバケツなども、底に向かって少し窄(すぼ)まった形をしていますよね。あれも一種の「抜き勾配」で、中身や型をスルッと抜くための工夫です 。

2. もし「垂直(勾配なし)」で設計するとどうなる?
見た目には垂直の方がスッキリして見えますが、実は量産時に以下のようなトラブルが起きやすくなります 。

・型から外れない: 製品が金型にピタッと密着してしまい、剥がれなくなります 。
・製品のキズ・変形: 無理に抜こうとすることで、側面に擦り傷(かじり)ができたり、白く変色したりすることがあります。
・収納効率が悪くなる: 勾配がないと製品同士が綺麗に重ならず、保管や運送のコストがかさんでしまいます。
・生産スピードの低下: 離型に時間がかかるため、結果として製品単価が上がってしまう原因にもなります。

3. 適切な抜き勾配を設けるメリット
設計の初期段階で適切な角度をつけておくと、多くのメリットがあります。

・安定した品質: 不良率が下がり、精度の高い製品を安定して量産できます。
・コストダウン: 作業性が向上し、スムーズに重なる(スタッキングできる)形状にすることで、輸送・保管コストも抑えられます。
・型修正の防止: 量産直前での「抜けない」というトラブルを防ぎ、余計な修正コストをカットできます。



当社では形状のご提案や、量産トラブルを未然に防ぐための設計アドバイスも行っております。

「この形状は成型できるのか?」「どのくらい勾配が必要か?」といったご相談も承っておりますので、トレーやブリスターの製作をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせお待ちしております。